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羅漢と高僧

五百羅漢(ごひゃくらかん)とはどんな仏か|見分け方・ご利益・会える寺

五百羅漢  / ゴヒャクラカン

救済 禅

五百人の羅漢を並べた像の群れ。顔がひとつずつ違う。

五百羅漢とはどんな仏か

五百羅漢をひとことで言えば顔の違う五百体です。悟りを得た弟子たちを、五百人まとめて表します。

釈迦が世を去ったあと、教えをまとめるために五百人が集まったという伝えにもとづきます。

見どころは数ではなく顔です。笑う者、怒る者、眠る者、経を読む者、耳をほじる者まで、表情も姿勢もばらばらに彫られます。自分に似た顔、あるいは亡くなった人に似た顔が必ずひとつあると言い伝えられてきました。

石で彫られて野外に並ぶものと、木彫で堂に納められるものがあります。江戸時代に各地で数多く造られました。

五百羅漢の読み方と梵名

読みは「ごひゃくらかん」です。

「羅漢」は阿羅漢の略で、梵名アルハットを音で写したものです。「供養を受けるにふさわしいもの」という意味になります。

五百という数は、実際に五百体あるとはかぎりません。 「たくさん」を表す数として使われる場合があり、数が合わない例もあります。

五百羅漢(ごひゃくらかん)

もっとも広く使われる形。

五百阿羅漢(ごひゃくあらかん)

正式に近い形。

羅漢さん(らかんさん)

親しんで呼ぶ形。

アルハット(Arhat)

意味は「供養を受けるにふさわしいもの」。羅漢は阿羅漢の略。読みは「あるはっと」。

五百羅漢の見分け方(印相・持ち物・姿)

同じ顔がひとつも無い。これが五百羅漢のいちばんの目印です。

顔 ─ ひとつずつ違う

笑う、怒る、泣く、眠る、あくびをする。如来や菩薩では考えられない表情が並びます。

決まりに縛られないぶん、彫った人の腕がそのまま出ます。

「自分に似た顔が必ずある」という言い伝えは、この彫り分けの豊かさから生まれました。

持ち物 ─ ばらばら

経巻、払子、数珠、杖、鉢と、持ち物もそろっていません。

虎や竜、鹿を連れた像もあります。中国で作られた羅漢図の型が伝わったものです。

装身具は着けません。 僧の姿であることだけが共通します。

置かれ方 ─ 群れで並ぶ

一体だけで祀られることはありません。堂の壁に沿って段を組み、ずらりと並べます。

石像の場合は境内や山の斜面に並べます。苔むし、風化した姿がそのまま味になっています。

数が多いため、傷んだり失われたりして数が合わない例も少なくありません。

五百羅漢のご利益

亡き人を偲ぶ

似た顔を探す言い伝えによる。

願いをかなえる

五百人の羅漢に願うという習わしによる。

厄除け

悟りを得た者が並ぶことによる。

五百羅漢に会える寺

五百羅漢の像は、江戸時代に各地で造られたため、全国に残ります。石で彫って野外に並べたものが多く見られます。

ただし国の指定を受けた古い例は多くありません。ここに挙げたのは、所有者が寺であることを文化庁の国指定文化財等データベースで確かめられたものだけです。

野外に並ぶ石像は、拝観の時間が決まっていない場合があります。

羅漢寺(らかんじ)

重要文化財

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羅漢寺の住所:大分県(文化庁の国指定文化財等データベースで所有者を確認。詳しい住所は公式の情報を確かめられませんでした)

像:羅漢寺石仏(石造五百羅漢像ほかを含む一括)/重要文化財

この像に結び付く願い:願いをかなえる

石造の五百羅漢像を含む一括が重要文化財に指定されています。指定名称には石造十大弟子立像・石造四天王立像なども並びます。

文化庁の国指定文化財等データベースでは、所有者が羅漢寺と記されています。

寺の名がそのまま羅漢である、数少ない例です。

岩窟に石仏が並ぶ。

五百羅漢をめぐる仏のつながり

五百羅漢の位階と、似た仏との違い

五百羅漢は羅漢と高僧の組に置かれます。悟りを得た弟子たちの群れです。

仏には如来・菩薩・明王・天部という四つの位階があります。羅漢はそのどれにも属さず、実在した弟子を祀る組に入ります。

羅漢の数え方には十六羅漢・十八羅漢・五百羅漢があり、五百羅漢がもっとも数が多く、もっとも自由に彫られます。

十六羅漢 ─ 数の違い

どちらも羅漢です。十六羅漢は一人ずつに名があり、順番も決まっています。

五百羅漢には個々の名が問われません。 並ぶ数を見れば一目で分かります。

十大弟子 ─ 名の有無

十大弟子は名と得意なわざが決まっています。五百羅漢は決まっていません。

十大弟子は釈迦如来の脇に立ち、五百羅漢は堂の壁沿いに並びます。 置かれ方が違います。

賓頭盧 ─ 群れと一人

賓頭盧は十六羅漢の筆頭で、堂の外に単独で置かれます。

五百羅漢は必ず群れで並びます。 一体だけ外に置かれていれば、それは賓頭盧です。

五百羅漢についてよくある質問

五百羅漢とは何ですか。

悟りを得た弟子たちを五百人まとめて表した像の群れです。釈迦が世を去ったあと、教えをまとめるために五百人が集まったという伝えにもとづきます。

五百羅漢の読み方は。

「ごひゃくらかん」です。「羅漢」は阿羅漢の略で、供養を受けるにふさわしい者という意味です。

本当に五百体ありますか。

寺によって違います。五百という数は「たくさん」を表す数として使われる場合があり、実際の数が合わない例もあります。

五百羅漢はどう見分けますか。

同じ顔がひとつも無いことです。笑う、怒る、眠るといった表情が並びます。如来や菩薩のように顔がそろっていることはありません。

五百羅漢はどこで見られますか。

江戸時代に各地で造られたため全国に残ります。国の指定を受けたものでは、大分の羅漢寺の石仏群に石造五百羅漢像が含まれます。

五百羅漢と併せて覚えたい言葉・用語

阿羅漢(あらかん)

悟りを得た弟子。羅漢の正式な形。

石仏(せきぶつ)

石で彫った仏像。野外に置かれることが多い。

十八羅漢(じゅうはちらかん)

十六羅漢に二人を加えた数え方。